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・将棋界の記録を他競技と比較1
2:「勝率8割5分」の価値
次に勝率について検証する。勝星がホームランなら勝率に当たるものは「打率」が妥当だろう。
【歴代シーズン最高勝率ベスト20】 【歴代シーズン最高打率ベスト20】
打率の最高記録は3割8分台、勝率は8割5分台となっている。この二つの記録は同じくらい価値のあるものなのだろうか?この2つに共通することはホームランや勝星とは違い、数値をキープする努力が常に必要なこと、上がれば上がるほど数値を伸ばすことが困難になることである。とはいえ統計学に暗い自分に出来ることは先ほどと変わらない。まずは毎年の表彰者の一覧を確認する。
【年間最高勝率者一覧】 【年間首位打者一覧】
こちらも先ほどと同様に40年間の平均を算出する。
将棋:43勝13敗、7割6分8厘
野球:464打数164安打、3割5分3厘
→「勝率77%≒打率.354」となる。
こちらも偏差値を求めると将棋の最高記録である勝率85.45%の偏差値は「74.4」
野球の最高打率.389は「71.7」。
野球でバースやイチローが残した打率は将棋に例えれば「勝率84%以上」、将棋で85%以上の勝率を残すのは「打率4割」に近づくほど突出した成績が必要ということになる。【歴代20傑】を見ると、打率.362以上の者は19名、将棋で勝率79%以上残している者が18名なので、こちらもある程度筋は通っていると言えよう。
3:では打率3割は?
プロ野球において一流打者の証と言われる「打率3割」。 将棋に置き換えた時ボーダーとなるのはどこだろうか?
【勝率70%越え人数】
“まあこんなとこだろう“と適当にあたりをつけて過去20年間の勝率7割超えの棋士を数え上げたところこのようになった。70%超えが平均で7人、80%(≒打率.367)レベルが4年に一人程度の出現率と考えればそこそこ妥当だろう。年間3割を残す打者は多くても年間10~15人程度だと思われるので、勝率7割に値するのはおそよ打率3割~3割2分。「一流の証」としては妥当なラインだと考えられる。
【結論】
【偏差値によって算出した相関図】
勝率75%を越えれば十分「首位打者」を狙えます。


